オーダースーツ、オーダーシャツ専門店のサルバトーレベニートです。
まず目に飛び込んでくるのは真っ赤なペイズリーの裏地。
組み合わされる表地はネイビーに白ストライプ。
個性的な生地のチョイスと正統な仕立てを組み合わせたスーツが出来上がりました。
オーダー頂きましたA様は180㎝の長身ですので、ストライプが大変お似合いになります。
多少、幅広のストライプであれ、ご身長とのバランスがとれれば引き立って見えます。
基本スタイルはイタリアモデル。むやみにウエスト部分を絞ることなく、自然にスソ周りにつなげています。
エリ巾を太めの8.5㎝としましたのは49㎝という広い肩幅とのバランスを優先した結果です。
そして、Vゾーンのバランス確保のため前ボタン位置、腰ポケット位置を若干下げております。
イタリアモデルはブリティッシュモデル等に比べ少し袖筒が大きく設計されています。
肩回り・二の腕の動きは軽いのですが、肘から手首までが若干太い印象を与えがちです。
今回のオーダーでは肘から手首までをややスリムに仕上げております。
胸ポケットはバルカタイプ。見事にストライプラインが揃っております。
袖ボタンは4個をくっつけた上に本切羽(開閉可能)。
ボタン専業メーカーの高品位樹脂ボタンであり、生地のネイビーが反射する逸品となっております。
さて、目を引く裏地ですが、柄はペイズリー、強度に優れたポリエステルと発色・滑りに優れたレーヨンからできております。
機能性という面ではキュプラより若干劣りますが、デザイン性では遥かに優れた素材です。
思い切った裏地も愉しいものです。