オーダースーツ、オーダーシャツ専門店のサルバトーレベニートです。
パンツのスソ中の写真をご覧ください。
かかと側に補強の縫製がされております。
その上に生地の「耳」と言われる部分が縫い付けられています。
「耳」とは通常150㎝幅の生地の両側に、ブランド名や品質を表すためについている幅1㎝ほどの帯のようなものです。
我々テーラーでは耳付きと呼び、品質を判断する目安にもなります。
皆様、お手持ちのパンツかかと裏を確認されてみてはいかがでしょう。
本スーツは耳に表示されているようにVitale Barberis Canonico製でございます。
Canonicoの中でもPERENNIALと呼ばれるグレードのシリーズです。
繊維直径が18.0ミクロンのウーステッド素材であり、格別のしなやかさと回復力を併せ持ちます。
丈夫さもあり、バランスの取れた生地でございます。
素材を最大限生かすように、裏仕立ては台場を付けております。
内ポケットのボタンは排除し、タバコポケットも無くし、シンプルかつ表面に凹凸の出ない仕上げを心掛けました。
ボタンはネイビーに走るブラウンのチェックの類似色からご選択されました。
樹脂ボタンの中ではほぼ最高級のボタンです。
生地の光沢と相まって魅力を放っております。
チェックやストライプの生地合わせ(柄合わせ)も気にされてみてはいかがでしょう。
写真のジャケット、腰ポケットが良い例かと思います。
適度に絞り込まれたウエストライン、スリムかつプレスラインが表現されたパンツ。
オーダー頂いたO様にもご満足いただけたことと存じます。