オーダースーツ、オーダーシャツ専門店のサルバトーレベニートです。
今回のスーツをご覧になって皆様どのような印象を持たれましたでしょうか。
非常にブリティッシュに忠実に仕上げてあります。
一見したときの落ち着きあるスタイルはどこからきているのか少しお話ししたいと思います。
スーツの印象を決める大きなポイントとしてゴージラインというものがございます。
聞きなれない言葉かと思いますが、上衿と下衿の縫い目の位置を表します。(写真中赤マルで示しております)
全体のバランスの中でこの位置をどこに設定するのかがスーツの印象を大きく左右します。
最近の傾向は高くなってきておりますが、今回のスーツの位置こそ王道と言えます。
また、スソ(写真中赤マルで示しております)の重なりもしっかりと重なっております。
この部分もスーツに落ち着きをもたらすポイントとなります。
最近の傾向としてこの部分を大きく開く(カッタウェイ)も増えてきてはいますが、
ベントや生地の雰囲気、着用シーンなどを十分に考慮した方がより良いスーツになろうかと存じます。
今回ご紹介するスーツは袖ボタンもきっちりと離して3個。
胸ポケットもハコ型、腰ポケットも真っ直ぐに5㎝の蓋付としてあります。
Dカンも省略しました。
正に英国、ブリティッシュのお手本のスーツが仕上がっております。
一点のみお客様のご要望によりパンツ裏地を総裏としております。
履きやすさ、耐久性、型崩れ防止に効果がございます。
パンツに総裏?と思われた方も多いかと存じますが、検討される価値はあると思います。